月 の撮影テクニック
- 2021.12.04
- カメラ・レンズ
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初めての方のデジタル一眼講座:さぁ!フォトライフ始めましょう!!⑧
このあいだ(2021年11月19日)の皆既月食、ご覧になりましたか?
東京では天気も良く、久しぶりの天体ショーを満喫できました。
「カメラ(スマホ)を向けたけど、上手く撮れなかった」なんて方も、いらっしゃったんではないでしょうか?
月を撮影するには、普段の撮影にちょっとだけ操作をプラスする必要があります。
でも結構、簡単ですよ。
今回は、そんなテクニックのお話です。
まずはこの写真をご覧ください。
スマホのカメラで撮ったものです。

「上手く撮れなかった」って、こんな感じじゃありませんか?
月が白く滲んでしまっていて、クレーターなどが写っていませんね。
それでは、どうしてこんな風になるのか?
そこら辺から、お話を始めましょう。
それは 露出オーバー です
月が白く滲んでいるのは、「月が明るいから」なんです。
上の写真をもう一度ご覧ください。
写真の大部分が夜空になった、暗い風景です。
この時、カメラは暗い風景全体を写そうと、多くの光を取り込もうとします。
(この写真の場合、建物の暗い部分まで写っていますね。)
そこまで多く光を取り込んでしまうと、月を撮るには光が多すぎる状態になってしまい、表面の細かいところがつぶれてしまいます。
この状態を「露出オーバー」といいます。
ちょうど私たちが、太陽などの明るいものを直接見た時、まぶし過ぎてよく見えないのと同じです。
つまり、カメラが暗い風景を写そうと頑張って光を多く取り込んだ結果、月に撮るには光が多すぎる状態になったということです。
そこで『露出補正』!
それでは、どうすれば月を綺麗に撮れるのか?
先ほど、 月を撮るには光が多すぎる状態だと説明しました。
ならば、入ってくる光を減らしてやれば良いわけですよね。
それには、カメラに付いている「露出補正」と言う機能を使います。

デジタル一眼の場合、機種によって多少違いはありますが、ファインダー内や背面のモニターに、上の画像の赤丸で囲ったような目盛りと数字が表示されていると思います。
これは、そのシーンでカメラが決めた適正露出に対して、どの位の光を補正(増やしたり、減らしたり)しているかを表しています。
これが「露出補正」です。
この数値をマイナス側に変えていくと取り込む光は減っていき、プラス側に変えると増えていきます。
月を撮るには光が多すぎる わけですから、マイナス側に露出補正をします。
露出補正(マイナス側に)をして、同じ月を撮影してみました。
(今度は、デジタル一眼で12倍の望遠レンズを使用)

+M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20 露出補正値 -1.7
しっかりと、月面のディテールまで写っていますね。
月が白く滲んでしまう時は、マイナス側に露出補正をする
これを覚えておくだけです。
ね?簡単でしょ?
次の月食の時にお役立てください!
適正露出についての解説/「露出」は「3色弁当」?
補足のアドバイス
*月の満ち欠けによって露出補正の値は変化しますので、ファインダーなどで確認しながら、状況に合わせて調整して下さい。
また、月の出ている時刻によっても、数値は変わってきます。(露出補正が要らないことも!)
*一部のデジタル一眼の露出補正は、補正値が自動で「0」に戻りません。
これを戻さないと次の撮影の時に、やたら暗いか、やたら明るい写真になっちゃいますから、撮影後は「0」に戻すクセを付けておいてくださいね。
『露出補正』のやり方
露出補正の操作ですが、「露出補正ボタン(+/-)」を押してから、ダイヤル等で調整する機種が一般的です。
私(管理人)の場合、頻繁にこの機能を使いますので、カメラのダイヤルに割り当てて(+/-)ボタンを押す事を省いています。
あくまで、自分が撮影する時の指の流れの問題なので、ご参考までにという事で...
露出補正のやり方は、使用する機材によって違います。
なので、ご自分のカメラの取り扱い説明書で確認して下さい。

スマホのカメラにも露出補正の機能はついていますから、月の撮影に有効です。
また、スマホの場合、画面を見ながらの撮影になりますね。
この姿勢では脇が空いてしまい、手ぶれが発生しやすくなってしまいます。
なるべく木や壁などで、体を固定してしっかり構えましょう。
最初の写真も、手ぶれ起きちゃってます。(^^;)
今回は、月を綺麗に撮影するテクニック「露出補正」についてご説明しました。
これ以外にも、露出補正は様々なシーンでつかえる機能です。
以降の連載でも、折に触れご紹介していきます。
こちらの連載では、デジタル一眼初心者の方へ向け、カメラ・レンズの使い方、基礎的な写真の仕組みや撮り方など、”簡単に、分かりやすく”アドバイスしています。
以前の記事はこちらで。
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