F1「予選レース」導入決定!

F1「予選レース」導入決定!

あの頃セナ・プロに熱狂した方へ 2021 ④

2021年4月27日未明、「F1公式サイト」から「スプリント予選レース」が導入される事が発表されました。

どのグランプリで行われるかはまだ未定ですが、「F1」での楽しみがまたひとつ増えますね。
新しく開始される「予選レース」がどんなものか、ニュースリリースの内容を元に解説してみます。

今回は、そんなお話です。



以前の記事で「予選レース」の導入が協議中であることをお伝えしましたね。
「FIA」「Formula 1」と参加10チームによる合意の結果、「Sprit Qualifying」が実施されることが決まりました。
来年(2022年)に予定されている大幅なレギュレーション変更を前に、新たな要素を試す機会として提案されていたものです。
ここでは「Sprit Qualifying」を「予選レース」と仮に訳してしてお話を進めていきます。

「予選レース」とは


通常、各グランプリは金曜日に「FP(練習走行)1」と「FP2」、土曜日に「FP3」と「予選」、日曜日に「決勝レース」というスケジュールで開催されています。

「予選」と「決勝レース」がある土・日曜日に比べ、金曜日は2回の「練習走行」があるのみで注目度が低いのは否めません。
実際に中継で見ていても、金曜日のスタンドは観客が少ないですよね。(コロナ禍以前の話です)
「あの頃」のフジTVでも、金曜日はほとんど中継がなかったと思います。
これを解消し、週末の3日間を連続したエンターテインメントとするために「予選レース」が導入されます。

どんな週末になるのか?
つぎの章で細かく見てみましょう。

「予選レース」のフォーマット


「予選レース」が行われるグランプリは、以下のようなスケジュールで進行します。

3日間を通し、各チームにはドライ用のタイヤが12セット(ソフト×7、ミディアム×3、ハード×2)支給されます。

金曜日
午前に「練習走行1」が行われます。
通常のグランプリと同じ60分間の走行で、チームが選んだタイヤを2セット使用できます。

午後には翌日の「予選レース」のグリッドを決める「予選」が始まります。
いつもの「Q1~Q3」のノックアウト方式で行います。
使用するタイヤは「ソフトタイヤ」のみ、5セットまでとなっています。
Q2のタイヤをレースで使う義務がなくなるので、熱い全開走行の連続する「予選」となりそうですね。

「予選」が終わると全車は「パルクフェルメ(車両保管所)」で管理され、許された範囲の修理や調整以外できなくなります。

土曜日
    
午前、マシンは「パルクフェルメ」からピットガレージに戻され「練習走行2」が、60分間行われます。
タイヤは、チームが選んだ1セットのみしか使用できませんので、午後の「予選レース」に向けた確認走行程度しかできないんじゃないかと思っています。
「練習走行2」の後、マシンは再び「パルクフェルメ」に戻されます。

午後には今回の目玉「予選レース」の開始です。
現在わかっているレースのルールは次のようになっています。

・予選レース距離は100km(30分程度)
・タイヤはチームが選択した2セット(ですが、おそらくピットストップはないかと思います)
・予選レース結果が翌日の「決勝レース」のグリッドとなる。
・上位3名に、1位・・3point、2位・・2point、3位・・1pointが与えられる。
・表彰式は行わないが、1位の選手にトロフィーが授与される。

日曜日

「決勝レース」では、残った2セットのタイヤを使用し、通常通りに行われます。

今のところ(4月27日)「FIA」の公式サイトの「スポーティング・レギュレーション」に「予選レース」についての記載がまだありませんので、細かいところがまだはっきりしません。(例えば、予選レースが赤旗などで不成立の時の対応や、予選などでタイヤが余ったりトラブルで決勝レースのタイヤが不足した場合の処理、悪天候での日程が消化できない時の対応など)

今後、実施が近くなったら正式に発表されると思います。


「F1公式サイト」によると、「予選レース」が行われるのは、イギリスGP、イタリアGPと他1か所が候補として挙がっているそうです。

目論み通り、「予選レース」がグランプリを盛り上げるものになるかどうか?
正直、私(管理人)にはまだわかりません。

いずれにせよ、新たなるチャレンジに踏み切った「F1」に素直に拍手を送りたいと思います。

ワクワクしながらその日を待ちましょう!

あの頃セナ・プロに熱狂した方へ 2021 ④/F1「予選レース」導入決定!(了)