2022年「F1」こうなってます PART 1

2022年「F1」こうなってます PART 1

グランプリのスケジュール/あの頃セナ・プロに熱狂した方へ 2022 

今年も「F1グランプリ」が開幕しました。

いきなりフェラーリの1・2フィニッシュ!
すごく久しぶりで盛り上がりました!!
今シーズンはどんな展開になっていくのか?
楽しみですね。

さて、今年の F1 はマシンのレギュレーションが大きく変更されました。
新世代を見据え、生まれ変わった F1 とはどんなものなのか?
その主なルールをご説明していきたいと思います。

この連載は「久しぶりに F1 見てみようかな?」なんて思っている方へ向け、セナ・プロが活躍していた「あの頃」との違いなんかを挟みつつ、初心者の方にもわかりやすい解説を目指しています。

ご一緒に「F1」楽しみませんか?

今回はそんなお誘いです。


2022年のF1カレンダー

今年の F1 は、3月18日からのバーレーンGPを皮切りに全22レースで行われる予定です。
(キャンセルされたロシアGPの替わりのレースが入り、1戦増えるかもです。3月23日現在)

「あの頃」と比べてアジアや中東での開催が増えていて、まさに「世界選手権」の名にふさわしい規模となっています。
もちろん、伝統のモナコGPや高速サーキットのイギリスGP、イタリアGPもちゃんと入っています。
コロナの影響で2年続けて開催されなかった「日本GP」も10月に予定されていますから、こちらも楽しみですね。

2022年 F1世界選手権

グランプリ名サーキット名決勝日備考
1バーレーンバーレーン・インターナショナル3月20日
2サウジアラビアジッダ市街地3月27日
3オーストラリアアルバートパーク4月10日
4エリミア・ロマーニャ(イタリア)イモラ4月24日*SP
5マイアミ(アメリカ)マイアミ・ガーデン5月8日
6スペインカタロニア5月22日
7モナコモンテカルロ市街地5月29日
8アゼルバイジャンバクー市街地6月12日
9カナダジル・ビルヌーブ6月19日
10イギリスシルバーストーン7月3日
11オーストリアレッドブル・リンク7月10日*SP
12フランスポール・リカール7月24日
13ハンガリーハンガロリンク7月31日
14ベルギースパ・フランコルシャン8月28日
15オランダザントフォールト9月4日
16イタリアモンツァ9月11日
17シンガポールシンガポール市街地10月2日
18日本鈴鹿10月9日
19アメリカオースティン10月23日
20メキシコエルマノス・ロドリゲス10月30日
21ブラジルインテルラゴス11月13日*SP
22アブダビ(UAE)ヤス・マリーナ11月20日
2022年3月23日現在

備考欄の *SP はスプリントが行われるグランプリです。
スプリントについては、次回で説明しますね。

各グランプリのスケジュール

各グランプリは開催週の金・土・日曜日に行われます。
昨年までは木曜日にFIA主催の公式記者会見が設定されていましたが、それが金曜午前に移動しました。
これによって、チームやドライバーの負担が軽減されることになります。
なにせ、2週連続や3週連続レースが多いですから、”F1の働き方改革”ってところでしょうか?

各グランプリの公式スケジュールは以下の通りです。
通常のグランプリとスプリントが行われるグランプリの、2通りのフォーマットがあります。

*通常フォーマット
 金曜 午前 公式記者会見
    午後 フリー走行1(60分)
       フリー走行2(60分)
 土曜 午後 フリー走行3(60分)
       公式予選
 日曜 午後 決勝レース

*スプリントが実施される場合のフォーマット
 (エリミア・ロマーニャGP、オーストリアGP、ブラジルGP)
 金曜 午前 公式記者会見
    午後 フリー走行1(60分)
       公式予選
 土曜 午後 フリー走行2(60分)
       スプリント
 日曜 午後 決勝レース 

徹夜は禁止!!

「あの頃」マシンやエンジンのセットアップや修理に、メカニックが徹夜で作業なんてことがザラにありましたね。
最近のF1では深夜作業禁止時間(門限)が厳密に決められ、その時間内にはサーキットから退出していなければなりません。
これは「カーフュー」なんて呼ばれています。

今年のその時間を書いておきますと...
禁止時間1:金曜 フリー走行1の開始42時間前~29時間前(水曜からの作業を禁止)
禁止時間2:金曜 フリー走行1の開始18時間前~4時間前(木曜の徹夜禁止)
禁止時間3:土曜 フリー走行3の開始13時間前~3時間前(金曜の徹夜禁止)
となります。

しかしながら機械を相手にしていますから、どうしても時間が足りない時もありますよね。
そんな時の救済措置として、以下の回数がペナルティ無しで門限が破れ(?)ます。
禁止時間1:1シーズン8回
禁止時間2:1シーズン6回
禁止時間3:1シーズン2回

”F1の働き方改革”の波は、メカニック達にも及んでいるんですね。


”2022年「F1 」こうなってます PART1”の今回は、グランプリのスケジュールとカーフューについて説明しました。

「あの頃」と比べ、グランプリ数が増えてワールドワイドになっている事が、おわかり頂けたかと思います。
各グランプリの観客席や周辺の風景の映像を見ているだけでも、旅行気分で楽しいものです。
来年あたりには、気軽にどこかのサーキットに行けるようになるといいですね。

次回は、グランプリの「予選方式」について解説していきたいと思います。

2022年「F1」こうなってます PART 1 (了)

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