初めてのデジタル一眼の選び方(センサーサイズの違い)

初めてのデジタル一眼の選び方(センサーサイズの違い)

趣味の写真を始めませんか?③

前回では一眼レフとミラーレス一眼の違いについてお話しました。

今回は画質の良し悪しの決め手、イメージセンサーサイズのご説明です。

イメージセンサー(以下センサー)は、レンズから入って来た光を受けてデジタル信号に変換するパーツで、アナログカメラのフィルムに相当します。
カメラの中で、画質の根幹をなす最も重要な部分です。


赤丸がイメージセンサー

センサーのサイズにはフルサイズAPS-C(マイクロ)フォオーサーズの、大きさの違う3つのフォーマットがあります。(この他に、中判サイズもありますがここでは省略します)

大きさをざっと比較すると下図のようになります。

センサーサイズ概略図

フルサイズとは

フィルムの一コマ分(36mm×24mm)の大きさである事からこう呼ばれています。
センサーが大きいと光を多く取り込めるので、細かい部分までハッキリ写す事が出来、暗い所が潰れてしまったり、白い部分が跳んでしまったりする事が少なくなります。
この3つの中では最も高画質なフォーマットです。
反面、センサーが大きい分カメラやレンズが大きく重くなりがちで、価格も比較的上がってしまいます。


APS-Cとは

今ほどではありませんが、デジタル一眼が出始めた頃、フルサイズのカメラは非常に(ものすごく)高価でした。
センサーを作るコストが高かったのです。(私の周りでは「プロが会社のお金で買うカメラ」というイメージでした)
そこで、センサーを小さくして(約0.66倍)価格を下げ、普及を目指したフォーマットがAPS-Cです。
初心者向け(エントリーモデル)や中級者向けの機種が多く、手頃な大きさや価格も相まって人気です。

APS-Cの名前の由来は、フイルム時代にさかのぼります。
新しい写真システム規格として、1996年頃に発表された
dvanced hoto ystem」
で使用されるフイルムのサイズに、普及版センサーの大きさが近いことから来ています。
APSには「H」「C」「P」の横縦比が異なる画面サイズがあって、 普及版センサーと一致する「C」が、ハイフン後につけられています。

(マイクロ)フォーサーズとは

他の2つのフォーマットがフィルム時代の一眼レフをベースにしているに対して、デジタル時代の一眼レフの規格として登場したのがフォーサーズです。
この中ではセンサーサイズが最小となっています。(フルサイズの約0.5倍)
フルサイズ、APS-Cの横縦比が3:2なのに対して4:3となっており、それを英語読みした「Four Thirds」が由来です。

現在は、従来のフォーサーズのセンサーサイズをそのままとした、ミラーレス一眼専用規格マイクロフォーサーズに移行しています。


デジタル一眼の選び方のまとめ

2回に渡って一眼レフミラーレス一眼センサーサイズについてお話して参りました。

ここまで読むと「フルサイズのどちらかを買えばいいのね?」となりますね。
カメラの性能(綺麗に写る)だけ見るとその通りなのですが、レンズの性能も大きく関わってきます
高価なカメラを持っていてもそれを生かせるレンズを使わないと何にもなりません。

それなりの高性能レンズは当然高価になります。
又、それに合わせたアクセサリーも高いもの必要になります。(例えば、大きな重いレンズには大きくしっかりした三脚が必要など)
プロであれば、高画質の追及に投資を惜しみませんが、趣味の写真には”お金”の問題が大きく関わって来ますよね。



私(管理人)は、知人に「どのカメラを買ったらいい?」と聞かれた時

予算内で、一番使いやすくて、高画質なものを選んでください。

とアドバイスしています。


使いやすさとは
まずはお店で実際にカメラを持ってファインダーを覗いてみて下さい。
いつも使う道具ですから「持った感じ」というのは大事です。
重さやダイヤル操作のし易さをチェックしてください。
出来るなら展示品の他のレンズに交換させて貰ってパランスの確認もしてみましょう。
大きさも大事な項目です。
あまり大きいカメラだと出かける時に「重いから今日はいいかぁ」となりがちです。
気軽に持ち出せると思えるサイズが大事です。

予算内で高画質
ここまでご説明した様に、センサーサイズは大きい方が高画質である事は間違いありません。

しかしながら「本当にそこまで必要なの?」と私は思っています。
普段、撮った写真をパソコンやTVで見たり,A3位に印刷したり、SNSにアップする程度ならどのサイズでも気にならない位、今のセンサーやレンズは良く出来ています。

であるならば、予算内で同じセンサーサイズのカメラで迷った時は、画素数の多さで選ぶとか、連写スピードや手ぶれ補正の強さななどの機能で決めるという考え方もあります。

又、予算ギリギリの機種にするなら、一つ下のクラスやセンサーサイズにして、レンズを一本余計に買ったほうが楽しみが広がるでしょう。

一つだけご注意を
同じメーカーでも全てのカメラに全てのレンズが使える訳ではありません!
レンズの互換は基本的に、
    同センサーサイズの一眼レフ→ミラーレス一眼
    フルサイズセンサー→APS-Cセンサー
    フォーサーズ→マイクロフォーサーズ

の場合のみマウントアダプターという部品を利用して可能です。
これはカメラのサイズやセンサーの違いによるものです。その逆はできません
メーカーによっては上記内でも互換性がなかったりしますから
店員さんに良ーく聞いて下さいね!


写真愛好家は自分のカメラを「愛機」と呼んでいます。
今回の記事があなたの「愛機」探しのヒントになれば幸いです。


次回の記事では私(管理人)のカメラについて書きたいと思います。