私はマイクロフォーサーズを選びました。
- 2020.10.25
- カメラ・レンズ
- OM-D, オリンパス, マイクロフォーサーズ, 趣味の写真を始めませんか?
趣味の写真を始めませんか?④
第2回・第3回の記事を読まれた方は「何で一番小さいセンサーサイズなの?」と思われるかも知れません。
私がマイクロフォサーズを選んだ経緯と理由を書いてみます。
「カメラ選びのコツは予算内で一番使いやすくて高画質なものを選ぶ事」
第3回で書いた事の具体例として参考になさって下さい。
デジタルカメラの時代初期(2000年位になりますか)当時のセンサーの性能はまだフィルムの画質に追いついておらず、本格的にデジタル一眼を購入する事は考えませんでした。
旅行やスナップ用にはコンパクトデジタルカメラ(コンデジってヤツです)を使っていました。
仕事柄カメラに接する機会が多く、年を追うごとにセンサー性能が上がって来ているのを感じ、2013年に購入検討を始めました。
フルサイズセンサーの優位性は実際に使用して判っていましたが、カメラやレンズの値段が高額な事もあり、候補から外れました。(欲しかったけどなぁー)
残るはAPS-Cとマイクロフォーサーズになります。
当時、APS-C一眼レフが全盛で各社が続々と新機種を発表されていました。
初心者向けのエントリーモデルの機能は、私には物足り無く、上・中級機の中から選ぼうと近くの量販店に向かいました。
妻も使うことがあるので実際に持って貰うと「大きすぎて持ちづらい」とのこと。
何種類か試しても同じ様な感想でした。
取り敢えず保留として、再検討と相成りました。
「高画質で小さいカメラ」。これが選択基準となりました。
残るはマイクロフォーサーズです。この頃では唯一ミラーレス一眼を展開していたのがこの規格です。
第3回で述べた様に、センサーサイズが一番小さく画質的には不利と言われていましたが、店頭の撮影サンプル写真や、専門誌等でその仕組みやテストデータを調べたところ、高性能なレンズを使えば、他の規格と遜色ないものであると確信しました。(詳しい方にはMTF曲線の比較でお解りかと)
もちろん、センサーの物理的な小ささによるダイナミックレンジ(センサーが受け止められる明るさの幅)など不利な点もありますが、センサーへ効率的に光を導くミラーレス専用設計のレンズによって、高画質を実現しています。
以上の経緯と理由で、私はマイクロフォーサーズに決めました。
選んだカメラは、オリンパスのOM-D E‐M5です。
性能的には中級機に当たるかなと思います。
実際にこのカメラを使用した感想を思いつくまま書いて見ますと…
ミラーレス、かつ小型センサーの特徴を生かして、小さく軽い…とにかく持ち歩きに最適。一泊程度の旅行なら、少し大きめなリュックに着替えを詰め、その上にカメラ&レンズ2本&充電器など付属品が十分入ります。
ミラーレス特有の多彩なオートフォーカス(AF)…顔認証AFや追跡AFなど種類が豊富です。
世界最高水準(当時)の手ぶれ防止機能…カメラのぶれをセンサー自体を細かく動かす事によって抑える機能です。
フィルム時代には絶対に三脚が必要だった倍率の望遠レンズや、暗い所での遅いシャッター速度でも信じられないくらい楽に撮影出来ます。
交換レンズが比較的安い…同じ倍率(焦点距離)・同じ明るさ(F値)のレンズを他のセンサーサイズと比較した場合、価格が低い。(これ大事ですよね)
高い防塵防滴仕様…屋外での撮影が多い私には非常に助かります。レンズ面に水滴さえつけなければ多少の雨は気になりません。
色々なレンズが使える…最小のセンサーサイズを生かして、フィルム時代に揃えたレンズや他社のレンズが付けられます。
マウントアダプターが必要となり、オート機能の一切が使えなくなりますが、憧れの名レンズでの撮影が楽しめます。
見た目が好き…オリンパスのフィルム時代の一眼レフ、OMシリーズは小さくて使いやすい良いカメラでした。
このE-M5はシリーズ初期のOM-1・OM-2に・よく似たデザインで、とても気に入りました。
色は主流のブラックではなく、レトロなシルバーを選択しました。(昔は高級機がブラックでその他はシルバーって感じでした。ブラック設定がある機種もありましたが、5000円位高かったと思います 私の初めての機種もシルバーでした)
当然、使っていくうちに気になる点も出てきました。
上記と矛盾しますが、私には小さ過ぎるという問題です。
直径の大きなレンズを付けて構えると両手の指同士が接触してしまう為、非常にストレスを感じていました。
又、バッテリーの持ちが悪く、朝撮影を始めると夕方には残量を気にしつつと言った感じになり、この点も承知してたとは言え不満でした。
この2つの問題点は、別売りのパワーバッテリーホルダー(PBH)によって解決出来ました。
大きなグリップが付いていてホルードとても楽になりました。
グリップ部に付いたシャッターボタンの他に、カメラを縦位置で構えた時用のシャッターボタンが付いており重宝しています。
このPBHには、本体の他にもう一つバッテリーが入るので容量の不満も解消しました。
妻が使う際はグリップを外し、小ぶりのレンズを付けています。
2013年の秋にやって来たE-M5は、我が家のメインカメラとして大活躍してくれました。
新機種(E-M1X)導入後も、サブ機兼、妻用、お散歩カメラとして、まだまだ愛用しています。
(趣味の写真を始めませんか? 了)
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